真夏並みの暑さとなった5月21日(水)、同窓生125人が近江商人のふる里・五個荘を歩きました。
関西金亀会の第37回「歴史街道歩こう会」。商人屋敷と白壁の蔵が建ち並ぶ小路を歩く一行に、地元住民が顔を出し「皆さん、彦根東の卒業生! すごいですね」と驚きの声を上げていました。
五個荘近江商人屋敷は「歩こう会」の「行ってみたい候補地№1」でしたが、最寄りの近江鉄道五個荘駅徒歩約30分と、高齢者にはきついのがネックに。今年初めの役員会で「JR能登川駅からバス利用ではどうか」と提案があり、2月、役員5人が能登川駅から路線バスに乗って現地入り。東18回の仲間の案内でコースや見学時間を計りながら下見し「これならやれる」。その場から東近江市のバス会社に貸切バス1台(53席)を電話予約しました。
「参加者100人、貸切バス1台で能登川駅―五個荘間(片道約15分)2往復」の想定でした。やはり五個荘人気は高く、想定を大きくオーバー。そこで一部は午前10時、能登川駅東口発の湖国バスに乗ってもらうことに。
参加者は午前9時半、能登川駅西口に集合。学年別にA1、A2、B1、B2、Cの5班に分かれ、10時前にA1、A2を乗せた貸切バス第1便が出発。10時にC班が乗った湖国バスが出ると、しばらくして貸切バスが戻って来、待っていたB1、B2を乗せて第2便が現地に。
それぞれの班は商人屋敷町の入り口「ぷらざ三方よし」で下車。町並み歩きの始まりです。一つの屋敷に複数の班が重なる時間ができるだけ少なくなるよう、班ごとにコースとタイムスケジュールを設定。ボランティアガイドは寺に寄るなどして時間調整してくれました。午前中は、昭和初期に中国や朝鮮半島で三中井百貨店約20店舗を経営した中江家の中江準五郎邸、「花筏」など近江商人を題材にした私小説作品を残した外村繁邸、NHK連続ドラマ「カムカムエヴリバディ」のロケ地になった大城神社などを見学。
近江商人の歴史や商法、家訓、暮らしなどを展示・紹介した近江商人博物館では、昼食会場のホールに全員がそろうなか、地元東近江市の小椋正清市長(東18回)が駆けつけ、歓迎の言葉とともに市政の現状など熱っぽく語ってくれました。
ここから最後の見学地、「スキー毛糸」の製造販売などで財をなした藤井彦四郎邸までは、歩いて約15分。けっこう距離があり、「ここで待ってる。よお歩かんわ」と博物館のソファーにへたり込む参加者も。しかし能登川駅までの帰りの貸切バスは1便、2便とも藤井邸横から発車するため、最後の元気をふりしぼって藤井邸まで歩いてもらうことに。
予定よりわずかに遅い午後4時前、能登川駅西口に貸切バス第2便が到着、ここで全員解散となりました。第2便の貸切バスが能登川駅に向かっている途中、空模様が急転。一気に土砂降りとなり、突風が吹きつけて、駅前でバスを降りるとたちまち皆びしょ濡れに。ただ五個荘の町にいる間は薄日が差して無事に歩かせてもらえたのは、天のご加護かと、強く感謝の念を抱いたものでした。
次回歩こう会はどこを歩こうか? 魅力あるコースを計画したいと思っています。ご意見をお寄せください。今回参加者のいなかった学年も含め、多くの学年から多くの参加者が集まりますよう、期待しています。
今回の参加者の学年別内訳は、東2回2人、東3回8人、東4回7人、東6回14人、東8回8人、東9回9人、東10回17人、東12回10人、東13回9人、東14回7人、東15回2人、東16回9人、東18回19人、東23回3人、東49回1人。
東18回19人の方々は全員、随行スタッフなどお世話係をお願いしました。改めて深く感謝申し上げます。
東18回 川瀬 辰男